スキルウェンズデー 2016/07/13 開催分まとめ

夏真っ盛りですね。みなさんいかがお過ごしでしょうか??

Pokemon Goの影響で、夏の暑さにも負けず休日に外に出るようになりました、R&D局の菅沼です。

前回に引き続き「新卒さんいらっしゃい月間」として、通常のスキルウェンズデーのコンテンツに加えて、6月にジョインした新卒メンバーもLT発表を行います!

今回の発表内容は以下のとおりです。(敬称略)

ワンライナー少子化を体感しよう (長尾)

f:id:cyberz-dev-writer:20160728110901j:plain LT1人目はスマートデバイスアドテクノロジーチームのオシャベリモンスター、新卒1年目の長尾くんです。javaをこよなく愛するエンジニアで、休日もjavaを使った開発を行っているそうです。口癖は「javaは良いですよ〜」。

今回の発表ではjavaではなく「シェルコマンドだけを用いて、日本の出生率を計算する」ということで、華麗なシェル芸を披露してもらいました!

出生率の計算式やシェルコマンドの簡単な解説から始まりましたが、果たしてシェルコマンドだけで出生率を計算できるのでしょうか。用いるデータは総務省厚生労働省から取った統計データです。こちらのデータは、多種多様な情報が入っており、出生率を計算するためには、必要となる数値だけを抽出、整形してあげなければなりません。

流れとしては、grepやcutを使って数値の抽出、trを使ってデータの整形などを行い、仕上げにawkを使って出生率を計算します。簡単なコマンドの組み合わせで、元のデータがあれよあれよと綺麗な形になっていく様は圧巻でした。最後は、「このコマンド共有してほしい、使いたい」などの声も上がり、発表は大成功!Excelを使わずに計算するというあたり、さすがはエンジニア!

長尾くんは、内定者時代からCyberZで働いており、入社後もすぐに成果を上げたことから、秒速の長尾と呼ばれることも!これからCyberZを支える敏腕エンジニアになること間違い無しです!

Dynamo dbとはとは続き (石橋)

f:id:cyberz-dev-writer:20160728111001j:plain LT2人目はF.O.Xチームの松岡修造系scalaエンジニア、2年目の石橋さんです。

前回に引き続きAWSのデータベースサービス「DynamoDB」についての発表です。様々なアプリケーションで使われるデータベースサービスはボトルネックになりやすい部分。よってデータベースサービスの性能検証は非常に重要な作業といえます。

今回負荷テストツールには、ヘッダー情報の付与や、秒間リクエストの制御が可能なJMeterを採用。リクエスト数がピーク時のレイテンシへの影響や、プロビジョニングのキャパシティサイズとレイテンシの関係性などの検証結果が示されています。

発表では、ヘッダーの署名方法がうまくいかなかったり、予想されるキャパシティの結果が出ていないといった検証における苦労話や、DynamoDBについて押さえておくべき内部仕様の紹介をしていただきました。実業務での体験に基づいたリアルな内容となっており、共感される方もいらっしゃるのではないでしょうか!

DynamoDBに限らずAWSのフルマネージドサービスは、内部仕様をしっかり理解しなければ、そのサービスを最大限活用することができません。簡単に使えるからといって、内部仕様の理解を蔑ろにせず、アプリケーションとAWSサービスの特性を十分に理解して利用していきたいですね!

Auto Scalingの話 (上原)

最後のLTを飾るのは、CyberZのインフラをずっと支えてきた大黒柱、大ベテランインフラエンジニアの上原さんです。

今回の発表内容は、AWSサービスの集大成とも言える「Auto Scaling」に関するお話です。

AWSのサーバ費用は、サーバが起動している時間により課金される時間課金の体系をとっています。したがって、負荷の低い時間帯はサーバを自動で減らし、負荷の高い時間帯はサーバを自動で増やすことで、AWSのコストを削減することができます。AWSのAuto Scalingは、事前に定義したメトリックの閾値やインターバル等に基づいて、自動的なインスタンスのスケールを実現します。

発表では、Auto Scalingにおけるライフサイクルや、設定方法・導入手順について説明していただきました。また、オートスケーリングだけでなく、他のクラウドデザインパターンとしてオートヒーリングについても紹介していただきました。Auto Scalingを使うためのIAMの設定や、メトリックの閾値をどういう値にすべきかなど、開発側のエンジニアには難しいなと感じる部分もありましたが、非常に興味深い発表内容でした!

クラウドは、オンプレミスの形態よりも、技術的なチャレンジをしやすい環境です。開発側のエンジニアであっても、インフラ技術の理解を深めることでよりサービスの質を高められるので、筆者も積極的にチャレンジしていきたいと思いました!

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今回のスキルウェンズデーは以上となります。今回は「シェル芸」から「Auto Scaling」までバラエティ豊かな発表内容となりましたね!来週は、満を持して(?)筆者も発表いたします!今回発表してくださった皆さんのように、興味深い内容をお送りできるよう頑張ります!乞うご期待!!

以上、菅沼がお届けしました!