超高速、ビッグデータ、マーケティング…アドテクエンジニアという仕事

こんにちは、CyberZエバンジェリストの萩原です。

 

昨年末、Web上で以下のような記事が話題になっていました。

 

「2013年 最も需要のあった開発者のスキル トップ10」

http://readwrite.jp/archives/4270?utm_content=buffer8a91b&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer

 

エンジニアとしては、いまどのような技術が求められていて、今後どのような技術が求められるのか、非常に気になる話題の一つだと思います。

 

私たちCyberZのエンジニアは、広告ないしアドテクといわれる業界で働いています。

業態としてはBtoBということもあって、ソーシャルゲームなどBtoCのサービスを扱っている業界に比べて、仕事内容が分かりにくいかもしれません。

今回は一般的に分かりにくいと言われる、"アドテク業界で働くエンジニアの仕事"についてご紹介します。



そもそもアドテクノロジーって?

アドテクノロジーとは、一言でいうと「インターネット広告業界で使用されている技術」のことです。

これだとざっくりしているので、フェーズに分けて具体的に説明します。

 

インターネット広告は、主に「配信」「計測」「運用」の3つのフェーズに分けられます。

「配信」では広告主からの広告をメディアへ表示させます。メディア側から来たリクエストに応じて、広告を返します。

「計測」では表示された広告に対するユーザーのアクションを計測します。ユーザーのアクションをトリガーとして、リクエストが送信され、それを受け取って蓄積します。

「運用」では計測された結果をもとにして、効果を高めるために配信へフィードバックします。計測で蓄積されたデータを、見やすく整形して表示させます。

この他にも、配信する際に自動で入稿を行うためのツールや、運用をすべて自動で行うようなツールも存在し、それらもアドテクノロジーの領域と言えます。

 

ここまでは、どちらかというと仕様の話ですので、もう少し技術の話をしていきます。

 

F.O.Xで使っているテクノロジーとは?

 

 

 

CyberZでは、スマホ広告の効果測定ツールF.O.X(Force Opreration X)を開発しています。

上述した3つのフェーズでいうと、主に「計測」と「運用」を担っています。

F.O.Xで使用されている技術について紹介します。

 

主要言語

JavaPHP

インフラ

オンプレ、AWS

WEBサーバ

Apache

APサーバ

Tomcat

サーバOS

Linux

DB

MySQL

各種ツール

Hadoop、D3.js、Smarty

 

この他にSDK関連では、Objective-CC++C#ActionScriptLuaといった言語も扱っています。

 

当たり前ですが、アドテクノロジーといっても中身は通常のWebサービスと変わりません。

それでは、アドテクエンジニアの特徴はどこにあるのでしょう?




超高速、ビッグデータ、マーケティング視点…アドテクエンジニアというキャリア

 

大きく以下の3つの特徴があると思います。

 

1. 超高速

2. ビッグデータ

3. マーケティング視点



1. 超高速

 

 

広告の世界では、ユーザーが広告枠が埋め込まれたサイトに訪れたとき、タイムラグなく広告を表示させる必要があります。広告枠が表示されたタイミングで、広告サーバにリクエストが来て、ユーザー毎に適した広告をレスポンスとして返します。

 

その間、数十ms。すべての処理を完了させます。

 

非常にシビアな速度が要求されます。アプリケーションの速さだけでなく、サーバ間の通信時間も影響してきます。サーバをどこに置くかまで、念頭に入れる必要が出てきます。

 

そのため高いアプリケーション技術に加え、高いインフラの技術も求められます。





2. ビッグデータ昨今のIT業界で話題になっているキーワード「ビッグデータ」。

 

アドテクの業界では、まさにこのビッグデータが活用されてきています。具体的には、ワントゥーワンの広告配信や効果計測です。広告配信では、広告の表示毎にユーザーに合った広告を配信することによって、広告を一人ひとりに適したコンテンツに変えることができます。効果計測では、広告経由のユーザーのアクションを分析することによって広告の「運用」にフィードバックすることができます。技術的に、ビッグデータを扱うためには、「基盤構築」および、「データ分析」が必要です。基盤構築では、Hadoopやfluentdなど高速に安定してデータを運用できるツールを駆使していきます。データ分析では、あらゆる情報からユーザーに適したセグメントを生成するために統計的な知識が必要です。

まだまだ途上の部分ではありますが、今後に求められてくるやりがいのある分野です。





3. マーケティング視点

 

広告は企業(クライアント)のマーケティングを支援するために行われます。アドテクにおいても、その目的は変わりません。

 

アドテクのゴールは、超高速にデータを処理することでも、一人ひとりにマッチした広告を表示することでもありません。きちんとクライアントがマーケティング活動を支援するために、アドテクを駆使して最大の効果を出す必要があります。

BtoCのサービスでは、自分がコンシューマーであれば、直感的に何をすればいいかは分かります。しかし、アドテクの世界では念頭にマーケティング活動があり、それを理解しなければ良いシステムは作れないのです。

もちろん最初から専門的な用語や知識を持っているわけではないので、そういった視点に対して、興味を持って取り組めるかが重要になってきます。




最後に、

アドテク業界では、高い技術力だけではなく、クライアントのニーズまで汲み取っていけるエンジニアが求められています。

そういうとかなりハードルが高く感じてしまうかもしれませんが、アドテク自体が新しい分野ということもあってエンジニアもまだまだ少ないです。

そのため、他の業界での知見を活かして活躍したい、という方でも問題はありません。

 

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